日本には、多数の古くからの伝統的な「祭り」があります。
また、現代でも新しく創られる「祭り」もあります。
それは日本各地に古くからある祭礼とは別の、新しい地域社会の「団地祭」だったり、町おこし村おこしの地域イベントだったり、商業的なイベントであったりします。
人々が集って、なにかを「まつる」ことに意味があるわけで、必ずしも伝統性がなければ「祭り」ではないとは言えません。
古くても新しくても、そこに参加する人々が共有すり「祭り」であることが肝要なことではないでしょうか。
今に、息づいているイベントだからこそ「祭り」なのです。
「祭り」は、日本のみならず、世界中に存在します。
いうなれば、「祭り」には人類が社会を形成する上での、ある必然的な産物でしょう。
「祭り」は世界各地でいろいろな形式で現れますが、原初的な「祭り」は一つの信仰に基づかれていたものと考えられます。
とくに農耕社会においては収穫の豊穣を祈念する祭りが古くから見られます。
狩猟民族の社会でも、動物の獲物を生贄に捧げたりで豊猟を祈願する祭りがみられます。
このような、世界宗教以前の自然信仰に基づく「祭り」があります。
キリスト教・仏教などの世界宗教にも祭礼がみられますが、教義より儀式・慣習によるところが大きい点で、祭りの本質的な要素は、自然信仰の民族宗教に顕著にあるといえます。
しかし宗教への関心の薄れなどから、信仰よりも祭りに伴う賑やかな行事のみについて「祭り」と認識される場合もあり、元から宗教儀礼としての祭祀と関係なく行われる賑やかな催事、イベントについても「祭り」と称されるようになります。
これも、現代の「祭り」でもあるでしょう。
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